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TDA138アンプ

2018.08.01

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皆様こんにちは工場のハムでございます。相変わらず車は全然関係ないのですが、今日は久々にオーディオアンプのネタでも。

たまたま入手したFOSTEXのFF85WKというスピーカーを鳴らすために、専用アンプを作ることにした。

まあ8cmサイズなので、そんなに効率良くないから真空管でドライブするのは大変だし、なるべくコンパクトに作ろうとすると今回はデジタルアンプですかね。でも耐入力が10w位だから、そんなに大出力のICは使えないなあ。と、色々探してアマゾンで目に留まったのが、ヤマハ謹製のデジタルICであるTDA138を使った中華アンプ基板完成品で、何と700円也。デジタル増幅で最大出力は10w×2と、このスピーカーに丁度良いスペック。

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ハム@自宅。田舎者故か畳の部屋が好き。

まずは入出力と電源だけ繋いで、そのまま鳴らしてみる。

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現在の自分の部屋は、こんな感じで相当おかしいことになっている。右端の一番上に乗っている小さいのが、今回のアンプで音合わせするスピーカー。

入出力の線材は、ベルデンの8451、8460、プラグ類はノイトリックを使用。

ちなみに、一番奥が自作の音研箱+38cmウーハー+アルテックのマンタレーホーン。手前の16cmでは、こないだまでEL34のシングルアンプ+フルレンジ1発縛りで、どれだけいけるか試行錯誤していた。

箱出しそのままの音は予想より良かった。最近は真空管ばかり弄っていたせいか、半導体の持ち味である高いダンピングファクターが新鮮だった。真空管駆動では100dB超えのウーハーとか、プッシュプルでないと出ないようなキレの良い低音が、いとも簡単に出てしまう。

暫く鳴らし続けていると、そこそこ音は良いのだが何かモヤモヤ霧がかかったように聞こえるのが気になってきたので、コンデンサとボリュームを交換することにした。

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カップリングにケミコンが使用されているのは最初から気になっていたので、手持ちのフィルムコンMKT1813の2.2μF(オリジナルは4.7μF)に交換。味付けでスチロールコンデンサの5000pFをパラで足してみた。割とのっぺりした音が出る印象のMKT1813をアレンジするいつもの手法。

入力のボリュームは、アルプスに良く似ているけど違う50KΩが付いていた。TDA138の入力インピーダンスを考えると、50KΩは大きい気がするので、マルツで売ってるリンクマンという、安くて音が良い品の20KΩに変更。他のコンデンサも交換し、電源部は470→1000μFに容量アップした。

やっぱカップリングコンデンサとボリュームを変えると音が激変する。これでまた暫く鳴らしてみる。

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音が小さい時は、もうこれでOKな感じだったが、音量を最大出力付近まで上げると、何かガシャガシャした音が混ざってくる。音を聞きながら電源ラインにケミコンを足していき、最終的に10000μFになった。あと12VのACアダプターも、出力1.7Aから2.5Aの品に変更して余裕を持たせた。

これで音的には完成。金額はスピーカーを除いたトータルで5000円位とリーズナブル。あとはケースに入れて終了だ。

デジタルアンプは以前TA-2020で製作したが、それと比較するとTDA138は、何か日本っぽいというか負帰還量が多めに聞こえる、周波数等のスペックは出てる類の真面目な音。

TA-2020の、特に帰還量を変更した時の明るくて真空管っぽい音の方が個人的には好みだが、どちらにも言えることは恐ろしい程のコストパフォーマンスの高さ。今まで少なくない金額を掛けた上、苦労して真空管に拘っていたのは一体何だったのかと、一瞬思ってしまう位。

90dB以下の効率が悪いスピーカー相手だと、デジタルアンプの方が簡単に良い音で鳴らせますね。

うーん。100dB超えのウーハー、例えばアルテックの416とか入手して真空管も極めたくなってきた。更に泥沼に嵌りそうな予感。

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