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エフェクターの製作 試作機編

2018.08.15

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皆様こんにちは工場のハムでございます。今回の記事は日時指定の公開予約をしているので、アップされる頃の私は夏休み中でございます。

またギター絡みで手を広げてしまい、いよいよエフェクターの自作まで始めてしまいました。今回はその紹介です。

とりあえず1作目は、軽めのブースターで部品入手が容易なものにしよう。ということで、有名なモデルであるアイバニーズTS-9の回路を参考にしましたが、そのままコピーでなく音を聞きながら定数を変更するために、色々なところの抵抗値を可変できるようにしてあります。

回路図は、ts9

こんな感じ。ボリュームは半固定も含めて8個。オリジナルで装着されるゲイン、ボリューム、トーンの他に、追加のトーンコントロール(ロー、ハイ)、ダイオードのクリップ電圧を変更するやつ、2段目のゲイン調整、電源のバイアス電圧可変など、欲張りさんな仕様になっています。

信号の切り替えはフォトカプラーを使用。LEDやフォトカプラーの電流制御はCRDで行うので、電源電圧は9~18V位の広範囲で作動します。

実体配線図を検討することもなく、いきなりユニバーサル基盤に適当に組み付けて完成。

IMG_1408

そもそもオペアンプの作動原理を知らないまま、適当に回路を作ったので最初はまともに音が出ず、作りながら3回位仕様変更した上に、無理矢理トーンコントロール回路も追加しているので、ジャンプ線だらけのカオスな見た目。まあ試作品ですから。

比較検討を容易にするため、オペアンプとダイオードはワンタッチで交換可能にしてある。

最初はオペアンプNJM4558DD、クリップダイオードはLEDを使い、音を聞きながらコンデンサの定数変更をして、まあ音はこんなもんかな。と思えるようになった後、ダイオードとオペアンプを交換して聞き比べることにした。

今回のエフェクターを評価する機材はこちら。

IMG_1411

ダイオードは、LED、シリコン、ゲルマニウムを用意し付け替えテストを行い、結果LEDを使用することに。その手のお店でクリップ用として売っている品でなく、サトー電気で1本20円の、ごくごく普通の赤色LEDに決まった。

オペアンプを交換すると、どれだけ音が変化するか試すために、近くのサトー電気で在庫している4558と差し替え可能そうな品を、適当に選んで買ってきた。その内容と音の印象は、

NJM4558DD △ 一番下のローが出なくて、あまり元気が無い。

NJM4560DD × 何か全体ガシャガシャしている。

NJM2041DD △ 全域まんべんなく出るがギター向きではなさそう。

NJM5532DD △ ハイが足りない。

RC4558P 〇 バランス良し。

TL082CP 〇 ローの一部が不自然に持ち上げるけど、他の音は全般的に元気。

NE5532P 〇 TL082CPより若干大人しいが、美味しいところは不足なく出ている。

LME49860NA × 何かこれだけ値段が高かった。ローが出過ぎてしまう。

と、上記回路と評価機材を組み合わせてテストした限りでは、以上のような結果となりNE5532Pを採用することにした。

動画も撮ってあるので、編集が終わったらアップします。それでは今日はこの辺で。

皆様良い夏休みを。

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