自作ギターアンプのマニアックな解説

2017.11.14 アリアファクトリーブログ

皆様こんにちは。工場のハムでございます。

今日は、専門的な用語が多くなるかもしれませんが(いつもか)、趣味で作っているギターアンプを紹介します。

自分では全然ギターを弾けないのに何故かギターアンプを作り始め、早くも6作目となりました。

整流管も含めた全てを真空管で構成するのと、プリ段に5755という真空管を使用するのが6作に共通した拘りで、

試奏とコメントは、その道のプロである平井武士氏にお願いして音を磨いてきたので、平井スペシャルと呼んで差し支えないかもしれません。

そもそもギターアンプは、オーディオアンプと違って原音を忠実に再現するわけでなく、過大な信号を各段の入力に突っ込んで歪ませ、その歪具合の良し悪しを評価するという、オーディオアンプでは絶対やらないような無茶した回路構成で、電圧も真空管の定格一杯で、まあ多少超えてもOKという、例えると真空管に悲鳴を上げさせてそれを楽しむというような、何か根本的におかしい気もするけど音が良いからいいか。みたいなノリで回路の設計を行うわけです。

プレート電圧は定格一杯を狙って、5755には240V、今回の出力管EL84には280V位掛けてます。ハイブリット車のバッテリー電圧並ですね。ちょっと話は飛びますけど、La Ferrari専用の充電器が確か400Vで1A出力できるんです。これ使えば、出力管をEL34パラプッシュプルにして、70W級の真空管ギターアンプ作れるぞとか思いましたけど、とんでもなく高価なものになりますね。

これまで製作したのは、35w出力の重くて運べないやつとかプリアンプとか、ちょっと持ち運んで気軽に音を出すものが無かったので、布教の一環?として、手軽に運べて今までの集大成っぽい音が出ることを、6号機のコンセプトとして作ってみました。

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jwelbox

回路図。最近は一丁前にソフトで回路図を作るようになった。

プリは5段で、出力インピーダンスを下げたいところはカソードフォロアにしている。センドリターン回路付きで、センドレベルは+4dBと-20dBを切り替えられるようにしたので、プリ出力はエフェクターには勿論、PA機材にもオーディオパワーアンプにも繋げられる。

出力管はEL84、整流管はEZ81。何種類か試した末、どちらもJJ製にした。JJ製は中音が張り出す傾向なので、ギターアンプとの相性がよい。

ヒーターは出力管も含め直流点火。サイズの割には何やら贅沢な構成なので、「Jewel Box」と命名し、クロームメッキエンブレムの見積もりをしたのだが、音には関係ない割には意外と高くて、まだ注文できていない。

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イシバシ楽器で買った中古のマーシャル7000円也。これの中身を取り出して箱だけ使う。

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マーシャル箱に収まるよう、アルミシャーシは寸法指定で特注した。

小さいサイズのシャーシに無理やり真空管6本とトランス2個、チョークコイルを載せている。重みでシャーシが曲りそうなので、L型アングルの補強を入れている。

5755を大きな負荷で使うと、プレートをすり抜けた大量の電子が飛び出してくるらしく、隣の真空管とループして簡単に発振する。だからシールドは必需品だ。

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シャーシ裏側。アースは母線を張った2点アース。ヒーター回路以外には基板を使わず、ポイント・トゥ・ポイント配線だ。

カソードとアース間は最短距離とか、割とオーディオアンプのように配線している。

使っているパーツを解説すると、その理由とかを延々連ねてスゴク長くなるので割愛する。写真で判断願います。

でも見た目はきたない。

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フロントパネルと各ツマミの解説。最初は出力管に帰還をかけ、プレゼンスで帰還量を調整していたが、無帰還のギラギラした感じの方が良くて外してしまった。

「トルク」というツマミが結構オリジナルだ。ハイを担当するコンデンサの一部を可変容量にして、ハイの音量だけでなく周波数も調整できる機能で、効果は結構大きい。

出力は多分5W位。ボリュームを半分上げた位から出力管も歪んでくるのだが、その時点でかなり音量が大きく自宅でやるのは厳しい。

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スピーカーはセレッションの8インチ。ギター屋さんとかに見せびらかしに行くと、何故かまず「スピーカーは何ですか?」と聞かれる。見た目の小ささとのギャップが大きく、音圧でかくて優秀。

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裏側。真ん中のスイッチがセンドレベル切り替え。大まかにレベルを切り替えた後、ボリュームで微調整もできる。

スピーカー出力端子も付く。

 

ではどんな音がするのか?

以上の解説と内容は重複しますが、下にYouTubeの動画を貼り付けます。

 

 

試奏歓迎。

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