本を出版することになりました。

2017.04.09 アリアファクトリーブログ
P1100419s大変ご無沙汰しております。工場のハムでございます。
更新をサボっていた間、実は執筆しておりました。
出版社からの依頼で書き始めたのは、遡ること3年前のこと。指定されたテーマは、フェラーリ全般の機械的な解説という、何ともザックリとしたものでした。
相手は70年の歴史を持つ名門メーカー。世に送り出されたモデルは多く、どれも名車ばかり。話題を絞るのに、まずは苦労しました。
そこで、私が触ったことがある1968年前後のモデルから、維持に手間を要するF430までを中心とし、エンジンやサスペンションなどパート別に章を構成し解説するスタイルとしました。
コンセプトは広く浅くですが、なるべく私らしい?マニアックな話で構成するよう心掛けたつもりです。
そのため、機械的な進化や変遷に話題の重点を置き、それほどモデルごと個別の解説には踏み込んでないです。また、458以降は格段に信頼性が上がりメカニック視点の題材は少ないため、最新のフェラーリ解説や、特定モデルの徹底解説を望まれる方には、少々物足りないかもしれません。
以上の方針で、まずは思い付いたことを書き出したら、約300ページという巨大なものが出来上がってしまいました。それを編集の担当さんに渡したところ、分量の多さと冗長な言い回しが問題になり、膨大な添削を受けて戻ってきました。
その添削を基に一から書き直し、内容は維持しながらページ数を少しでも減らすために、かつて多用していた口語の表記を止め「である」「~だ」という断定口調に終始したため、以前の私の文を読まれた方には、まるで別人が書いたように思われるかもしれません。
ヒーヒー言いながら何とかまとめ上げ再度提出したところ、次は、用語が場所により、例えば「355」「F355」と表記が違うことや、数字の全角、半角も統一して欲しいとか、章や項などの文章の階層が場所によりまちまちであることを指摘され、以前ほどではなかったものの、かなり添削を受け再び帰ってきた原稿に、またほぼ全体に渡り修正を行いました。
プロとして物を書くということは、そこまで気を使う必要があるのかと。ここまで真剣に文字と向き合ったのは初めてでした。インターネットの世界では気軽に訂正可能ですが、本は出た時点で内容が固定され書き換えが不可能になってしまう。そんな特有の事情から厳密さが要求されるわけです。
都合3回書き直し入稿を終えたのが2月末のこと。最終的に文字数は200ページちょっとに落ち着き、そこに写真を入れた全体は、400ページを下回る分量になりそうです。
書き終える前は、入稿すればさぞかし解放感に浸れるだろうと思ってましたが、実際はそうでもなく、まだまだ書き続けたい気持ちが強く我ながら意外でした。
現在はデザイナーさんがレイアウトを行っているところで、サイズは変形B5で横開きにするとか。
そろそろゲラ版という、試作品のようなもの?が、出来上がるそうです。
本のタイトルや発売日が決まりましたら、またご報告申し上げます。

最後に、まえがきの一部を抜粋し、以下紹介いたします。

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神話の中の存在
フェラーリは、その名が冠されて以来絶えることなく、車好きが憧れる最高峰であり続けている。特別なオーラを放つからだ。
雑誌が全盛だった頃は、フェラーリを特集すると販売部数アップする程の人気。こぞって評論家たちも熱く語ってきた。
憧れている人は多いが、所有している人は少ない。フェラーリが欲しくて堪らなくても、一歩を踏み出せない人は多い。
メディアはフェラーリの神話性ばかり強調し、実物に触れる機会が圧倒的に少ないが故に、妄想ばかりが大きくなってしまう。
耳に入ってくるのは怖そうな噂話ばかり。曰く、こするだけで100万円単位の金がかかる。タイミングベルト切れると、エンジン本体も壊れて数100万円の修理代。雨漏りがする。電装系がすぐ駄目になる。原因不明のトラブルが起こる。等々。
フェラーリは、その圧倒的な存在感と価格から、霞がかった山の頂に存在するが如く、神秘のヴェールに覆われてきた。
では、実際の所はどうなのか? 神話としてではなく、熱情に駆られてではなく、物としてのフェラーリをこれから丁寧に述べていこうと思う。この本は、フェラーリの唯物論を目指している。

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